二世帯住宅は間取りと設備は高齢者に配慮したものに

二世帯住宅は高齢者と一緒に住むのが基本となる住宅です。

したがって、そうした高齢者に配慮した間取り(バリアフリー)にするのは当然です。

でもそれは特別な家や間取りをつくるのではなく、あくまで住みやすい家、暮らしを楽しめる家を作ることがもっとも大切なことなのです。

では高齢者にとって住みやすく優しい家とはどのようなものなのでしょうか?

そのアイデアについて具体的に書いていきましょう。

<ポイント1:玄関>
安全を大使切にするため玄関は自然光が入るようにして明るくする。また玄関の上り下りにはバランスを崩しやすいので壁側に手すりをつけたり台を置いたりする。
<ポイント2:寝室>
夜中にトイレに立つことの多い高齢者のために寝室はなるべくトイレに近い位置にする。
<ポイント3:寝室は和室でもベッドを備える>
高齢者はどちらかと言えば和室を好みます。でも寝具の出し入れは高齢者には苦痛になりますから、そうしたことから開放されるベッドを設置する。
<ポイント4:廊下>
いずれ足腰が弱くなることも考え車椅子で移動可能な幅にする。
<ポイント5:階段>
階段はUターン型の踊り場があるタイプが安全。

二世帯住宅を建てる時には、親世代が若くても長く住むことになるのでいずれは必ず高齢者になり介護などが必要になります。

設計の段階から介護しやすいようなバリアフリー構造を検討するのが結果的には建築費も安くなるでしょう。

二世帯住宅の理想的な間取りのアイデア

親子が同居する二世帯住宅の理想的な間取りには次のことに留意してプランをまとめるといいでしょう。

私が提案する間取りのアイデアを列挙しておきますので、参考にしていただければ幸いです。

<アイデア:1>
親世帯の寝室の近くにトイレがあれば安心です。
<アイデア:2>
家事効率を高めるためにキッチンから水周りを一続きにすることです。また玄関から直接キッチンに行けるようにすれば主婦にとって便利で使い勝手が向上します。
<アイデア:3>
和室を2部屋続けると開け放すことで来客時などに有効に使えます。
<アイデア:4>
トイレはお互いに専用のものを作りましょう。トイレと洗面所が2ヵ所づつ作ることが大家族の暮らしを快適にします。
<アイデア:5>
子ども世帯の寝室を広めにすることで、収納やちょっとしたくつろぎコーナーを設けることができます。また道具や荷物の多い子ども部屋には収納に便利なクローゼットを付けると便利です。
<アイデア:6>
物音が何かと大きい子供部屋は親世帯の真上にならないように注意しましょう。
<アイデア:7>
大きい窓のある部屋を寝室にすることで、介護が必要にな場合には屋外からの出入り口として使用でき便利です。

賃貸とは違い持ち家の二世帯住宅を建てる場合、そこに住む期間は何十年単位と長いものになります。将来のことをできるだけ具体的に想像しながら徹底的に間取りにはこだわって下さい。

二世帯住宅を建てた後、できる限りトラブルを避けるためには間取りは絶対に妥協してはいけないポイントです。