二世帯住宅はトータルでは割高になってしまう。

二世帯住宅のデメリットとして挙げられる事は、住宅の建築費がトータルで割高になってしまうという事です。

どのタイプの二世帯住宅にするかにもよりますが、完全分離型や一部共有型にすると、外階段を設置する必要があったり、キッチン、風呂、トイレなどを2つ以上作らなければならないなど、プライバシーを保護しようとするほど割高になってしまうという短所があります。

建築費のコストとどこまでそれぞれのプライバシーを保護するのかのバランスを上手く取る必要があります。

建築費用が割高になるというのは確かに大きなデメリットです。しかし、実はこの短所は些細な問題なのです。

二世帯住宅には、たくさんのメリットがありますが、それらの良い点を全て吹き飛ばしてしまうくらいの恐ろしいデメリットが1つあります。

ここを事前に関係者全員で真剣に話し合っていないと修復する事が不可能なほどの深刻なトラブルに発展する可能性があります。

これから説明しますので、二世帯住宅の建築を検討している人は、この先を心して読んで下さいね。

やはり最大のデメリットは嫁・姑問題などの人間関係

二世帯住宅は、例え完全分離型だったとしても、別々に生活しているのと比べれば、お互いの距離感が圧倒的に近く、人間関係が悪化してしまうと二度と這い上がってくることのできない底なし沼にハマってしまう危険性が常にあります。

親族関係というのは一度築いてしまうと赤の他人ではないので、関係が悪化しても、簡単には関係を断ち切る事は難しいので、問題はかなり深刻になります。

共同生活を開始するまでは、良好な関係を築けていたから安心だと思っていても、いざ共同生活をスタートすると、今まで見えなかった色々な問題が明るみになってくるという事はよくある話です。

お互いにとって良い事があると思って始めた共同生活が原因で、別居や離婚などの最悪の事態になってしまっては本末転倒ですよね。

できる事ならば、事前にテスト的に共同生活をできれば最高です。

たとえ家族や兄弟であっても、今までに育ってきた環境や見てきたもの、聞いてきたもの、感じてきた事は全く異なりますので、価値観や考え方で分かり合う事ができない部分があります。

人間はお互いに完全に理解し合う事はできないものと分かったうえで、お互いに妥協点を探るという話し合いを事前に絶対にしなければなりません。

火曜サスペンスやいろんなミステリー小説でも家族や兄弟でドロドロした関係になって争うというのはよくありますよね。人間関係の密着度が近い分だけ一旦ほころびが生じると憎しみも深いのです。

2世帯住宅の建築前に全員が集まって、お互いの譲れない部分などを主張しあって、妥協点を探すという作業を絶対にして下さいね。