一般的な二世帯住宅には成功法則がある

二世帯住宅は、必ず成功するという一つの方法があるわけではありません。

二世帯住宅のタイプでも大きく分けて、完全分離型二世帯住宅(独立二世帯住宅)共用型二世帯住宅同居型二世帯住宅の3つがあり、そのどれが適しているかは、それぞれの家族間の人間関係や予算などで異なってきます。

双方の世帯で話し合いを行い、全員の意見を聞きながらみんなで、固定観念に囚われず柔軟に考える事が大事です。

ただ、そうは言っても一般的な家庭で成功しやすいパターンというのもありますので、その典型的な事例を1つご紹介します。

一つの典型的な二世帯住宅の成功例という事で参考にしてください。

まず、家族構成は、60代の祖父母がいて、30代の親がいて、小学生の子供と幼稚園の子供がいます。

そして、サザエんの磯野家のような娘の両親との同居のパターンです。

祖父母、両親、子供2人の二世帯住宅

日本の伝統的か価値観が今でも根強く残っている地域などでは、娘夫婦との同居というのはまだ少ないのが現実ですが、この家庭では、娘さんもフルタイムで働いているため自分の実の親の方が家事を頼んだり、子供を預けやすいという事で、ご主人も特に反対しなかったので、この形になりました

娘さんのご両親は(祖父母)は、娘さんの夫のご両親の許可があればいいという事で了解し、無事にその許可も得ることができました。

二世帯住宅は男の方の両親と一緒に暮らすものという固定観念を捨てて、子育てや家事の中心的な役割を果たすお嫁さんの意見を重視したことが成功のポイントです。

そして、二世帯住宅のタイプとしては、上下分離の完全分離型の二世帯住宅を選びました。

これは夫がマスオさんのようになって肩身の狭い思いをすることがないように、できるだけお互いのプライバシーを守れるように独立性の高い部分を増やしたかったためです。

広さも、1階、2階を合わせた延べ床面積が約50坪(約165㎡)と、普通の一般家庭によくある大きさで多くの人に参考になる思います。

それぞれの世帯の床面積が83㎡くらいです。

それでは、この二世帯住宅のどこが良かったのか具体的な間取りを見ながら説明していきます。

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できるだけ早い段階からの情報収集は二世帯住宅を成功させるためには大切です。

資料やカタログを取り寄せて、できるだけ自分でも勉強しましょう。

床面積が狭くても間取りや設計でうまくできる

まず、こちらの二世帯住宅の間取り図をみて下さい。

足腰が弱くなってくる親世帯の居住スペースが1階部分(赤色)で、子供世帯が2階部分(青色)になります。

二世帯住宅で大成功した上下完全分離型の間取り図

1階に玄関が独立して2つあり、玄関から動線がはっきり分けられています。

本格的な仕事はリタイアしている親世帯と、夫婦共働きで働き盛りの子世帯では、起床時間、消灯時間、食事時間など生活リズムが全く違うので、夜遅くに帰ってきたりしても、干渉がないように玄関も独立にしています。

子供世帯には、子供部屋が2つありますが、LDKと面するように作られているので、いずれ子供が成長して出て行った時には、リフォームで壁を取り払ってLDKを大きくするようになっています。

このように二世帯住宅では、先のことまで考えて、家族構成がどのように変化していくのかを予想し、それに柔軟に対応できる設計にしておくと、後々にリフォームが必要になってきた時にも費用を安く抑えることができます。

いずれはご両親が亡くなり親世帯の1階部分に空きが出ることにもなります。

その時に、1階部分を賃貸に出せるように設計しておけば、賃料収入が入ってきて家計の足しにすることもできます。

また、今の子供世帯が親の世帯に移動し、大きくなった孫世帯が、入れ替わって住むというのもよくあります。

この家庭では、基本的に食事も別々なのですが、休みの日などには、1階に集まって一緒に食事をできるように、1階のダイニングテーブルは大きな物を用意してあります。

また、風呂、洗面所、洗濯機などの水回りを上下ともにに同じ位置にすることで、排水音が上下に響かないようにしています。

平面的な間取り図では、分からないのですが、床下収納などがいくつか作られており、十分な収納スペースも確保されています。

この建物ならそれほど大きくない土地でも建てることができるので、ごく一般的な二世帯住宅の良い成功例の1つです。

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ハウスメーカーのからもらえる資料には、たくさんの建築実例が写真付きで掲載されていたり、実際に建てた人の感想などが書いてあるので、とても参考になります。

こういうサービスを積極的に活用して、事前に情報収集して準備することが二世帯住宅を成功させる大事なコツです。